長期金利

長期金利

パウエル議長とのQ&A、いま問題になっている銀行会計のSLR計算から財務省証券を除外する現行臨時措置の期限延長に関しては何の手掛かりもありませんでした。長期金利が上昇しているのは、そのため。

とても技術的なことなので噛み砕いて説明します。

先週、7年債の入札が絶不調だったことを思い出してください。

財務省証券の入札ではメガバンクが大きな買い手になります。でもメガバンク(JPモルガン、バンクオブアメリカなど)は、いま動きにくいです。

動きにくい理由は、メガバンクが債券をごっそり買い込むことに対する「見て見ぬフリをする」会計上の特例が、今月末で時間切れ終了になりそうだから。

それは「SLR」と呼ばれる、リスク資産の集計・把握の仕方に関する特例です。いまは臨時措置として米国財務省証券は「リスクにカウントしなくていいです」と免除されています。

この免除措置があったから、メガバンクが積極的にトレジャリーに応札できたわけです。でもそれは時限措置なので3月31日で終了になってしまう。それを延長してくださいとメガバンクは要望を出しています。

(ひょっとして…延長されなければ、ポジションを整理しないといけない。それなら、今から軽くしておこう)メガバンクはそう考えて、先週の7年債の入札をスルーした。

もうひとつの問題としてメガバンクの一角、ウエルズファーゴは架空口座問題の責任を採らされて今、総量規制のペナルティーを受けています。だから総資産を増やすことが出来ない。

つまりメガバンク4行のうち1行が、政府からの「罰」で身動きできない状態に置かれている。 そろそろ……ウェルズファーゴを許してやるべき。