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マーケットメーカー

彼はサム・バンクマン・フリードですね。このオフィスはFTX、仮想通貨などの取引所。彼は仮想通貨界きっての巨鯨ですが、本質はマーケットメーカーですね。つまり皆のトレードの反対側に回り、売買を成立させる流動性を提供することで儲けます。

マーケットメーキングはトレーダーとして古典的なお金儲けのやり方で、いちばん堅いです。

今後仮想通貨マーケットメーキングは重要性が出てくると思うので、ちょっと①マーケットメーキングって何? ②どうやって儲けるの? という話をします。なお僕はブロックトレーディングをやっていたけれど、トレーダーではありません。だからあくまでもこれは非トレーダーによる解説。

トレードって、なんだろう? それはあるモノや証券をある人が「買いたい!」と思い、それを仕込むことですよね? それが……トレード。だからあなたも今日から個人トレーダー。

さて、マーケットメーカーは「うむ。あなた、それ、買いたいの? じゃあ、おじさんがそれをあなたに売ってあげよう!」と商売を成立させる人。

つまりマーケットメーカーは文字通りマーケット、すなわち商売成立をむりやりさせる人であって、マーケットメーカー本人のところにあらかじめ売り物があるわけではないのです。

「なに?おまいら秋刀魚が欲しいの? そいじゃ、おじさんがそれを売ってやる。いま、売ってやる! 売買成立っっっう!」

そうやってまず商談を成立させた「後」で、いま相手に売った商品なり証券をいそいそと仕入れに行く。これがマーケットメーキング。

「いま手元に持ちあいの玉が無いので…売れません」というのは、マーケットメーキングではない。それは…ただのへぼトレーダー。

マーケットメーカーなら「いま俺様が売ったるわい。秋刀魚? あとで築地行って仕入れればいい。なに? 築地にも秋刀魚は無い? それじゃ漁港に行って船が漁から帰って来るの、待てばいいじゃん?」という風に考える。

このように「それ、売った!」という約束をした後で、その約束を履行する(=カバー)際のコスト(=築地では幾らで売られている?漁村から秋刀魚を運ぶ運賃は?)を計算するのがマーケットメーカー。

順番から言うと①まず「それ、売った!」と流動性を提供することをしてから、②売ったものを買い手に約束通り届けるための算段を考える、わけだから瞬時に(届けられるの?)というソロバンができないといけない。

そして日頃から「届けられる」ことを可能にする準備(=それはフローと呼ばれる、絶え間ない注文の往来であることが多い)をする必要がある。

これが出来るためには普段から「一体誰が、どのくらい秋刀魚を持っていて、今行けば売ってくれるかな?」という目算…市場参加者の分布図みたいなものがアタマに入ってないといけない。

ニューヨーク証券取引所の場合、ある銘柄がトレードされているポスト(円形のデスク)のすぐ外に仁王立ちになって商いを成立させているスペシャリスト(才取会員)がマーケットメーカーです。

ナスダック株はこんなところ(これはヴァーチュのナイト部門)でマーケットメーキングされています。

仮想通貨の場合、その仕組みからして「無いものを売る」というのは極めて難しいです。仮想通貨はマーケットメーキングしにくいトレード対象です。一般論としてマーケットメーキングしにくいトレード対象ほど儲けは大きいです。逆にマーケットメーキングしやすいトレード対象は薄利です。

午後4:38 · 2021年4月2日